※講座の考え方

当会の主催する講座は、技術士を取得するための講座です。
ってことは、管理技術者なり、業務または工事のリーダーとなるべき人に対して、
試験のレギュレーションを理解してもらって、合格に近づけることを目標にしています。
(能力を伸ばすことは考えていません。皆さん、能力は持っています。)

で、少し考えてもらえば分かると思うんですが、
作業がうまくできるのではなく、指示なりマネジメントをする能力がある、
ということを試験で示すわけですね。

ということは、受講生の皆さんは、
講師の指示を待っていてはいけないということですね。

もっと突っ込むなら、講師の言ってることを鵜呑みにするのではなく、
講師の言ってることを踏まえて、試験官の要求に対しては自分はこれが良いと思う、
という 「あなたの意見」が求められます。

さらに突っ込むと、講師の添削内容について、ここは私も同意見だが、
この指摘は本当にそうか?と思って調べてたら違っていた、
みたいなことがとっても大切です。
こういうことを通じて、「論理構成」が鍛えられ、「あなたの意見」が醸成されます。
いや、講師の指摘がおかしいことのいいわけじゃなくって(^^;)

とまあそんあ感じで、 講座としては、提出された論文に対して、
「こうしなさい」という指示は出しません。
「問題文の要求事項からすると、こういう考え方もあるがどうか?」
「そのロジックは飛んでるのではないか?」という、
議論(問題提起)をします。
このロジックはいいですね、このロジックは飛んでませんか? ズレてませんか?
みたいな感じで指摘しますが、それであってる、と思われるならそれはそれでいいです。
指摘内容はあくまでサジェスチョンを与えるものであって、
最後に信じるべきはあなた自身ですから。

当講座は、特に筆記セミナーはこんな感じです。
これで分かると思いますが、「講師がこう指摘していたからその通りに論文を修正した」 
という方は、技術士にはなれないと思ってください。

同じような意味で、「この講師が素晴らしいからこの人についていこう」 
という態度でも、技術士にはなれないと思ってください。
あくまで、誰が言ったではなく、指摘内容が納得いくかどうか、で判断してください。
タレーランでしたでしょうか、「何を言うかではなく誰が言うかだ」という態度では、
技術士にはふさわしくないですね。得てして人間そういうものですが(^^;)

求められるのは、「あなたの意見」です。
もう少し噛み砕くと、試験官の要求事項に対して、「私の技術提案書」が求められます。
そしてその中身は、星の数ほどある政策の中から、試験官の求めるところに一番はまる解決策(政策)はこれですよね、とロジックとともに説得する内容であることが求められます。

※もし、「合格まで引っ張っていって欲しい」という方がいましたら、
 その方にはおそらく納得いく指導及び結果は得られないですので、
 そういう方は受講をお控えください。