2017年7月15日土曜日

総監部門 筆記試験論文の準備

技術士第二次試験の筆記試験が迫ってきました。
総合技術監理部門を受験される方、準備の方はいかがでしょうか?

今日は筆記論文の準備について、私見をお伝えします。


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■1■ 対象の業務・プロジェクト
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過去問の傾向を考えると,今年も経験事例の可能性が高いです。
ご自身の業務経験で準備しておきましょう

なお,仮想事例の場合,通常は問題文の具体的指示があります。
このため,事前に用意しておくことは難しく,受験者全員が同じスタートラインになります。
こちらは気にしなくてもよいでしょう。
なお,仮想事例が出された場合でも,経験事例で準備した内容が活かせる部分は多くありますので,準備は無駄になりません。

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■2■ トリガー
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トリガーは,「時間経過」と「イベント発生」の2種類があります

平成25年度以降の問題は,時間経過がトリガーです。
つまり,時間経過とともに,緩やかに確実に前提条件が変わっていく問題でした
このため,平成23年度(東北地方太平洋沖地震)や平成24年度と異なり,
「長い時間が経つと,前提条件が変わるのは当たり前だから,事前に対策するのは当然だよね」という試験委員の想いを感じます。

平成25年度以降の4年間は,時間経過がトリガーの問題が続いています。
時間経過の場合は,事前に考えておくことが可能ですから,
こちらの準備をしておきましょう。

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■3■ 前提条件の変化
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前提条件は3つの視点で考えます。
①(第1者)自組織
②(第2者)顧客 
③(第3者)外部環境 
 Politics 政治・法律
 Economy 経済・経済
 Society 社会(人口動態など)
 Technology 技術

トリガーによって,前提条件がどのように変化するかを予測し,
プロジェクト・業務への影響や恩恵を把握します。
(必ずしも悪い影響だけとは限りません。チャンスに乗ることも必要です)

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■まとめ(準備すること)■
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・ 経験事例の将来(概ね数十年)を想像する
・ 時間経過によって,前提条件の変化と、事業への影響・恩恵を分析する
・ 今から対策することを,その時に対策することを考える

遠い将来にわたり,組織・プロジェクトがうまく続いていくために,あなたはどうしますか?(今から準備すること,その時がきたらすること)を問われるでしょう。
突拍子もないテーマではなく,「日頃から皆さんが考えておくべきこと」が問題文のテーマになる可能性が高いと考えています。

やはり、王道は「人を育てること」。
時間はかかりますが、長期的な視点では最良の解決策です。


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■おわりに■
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青本一章を無視した論文は,総監論文として成立しません。
問題文を読む時には,青本1章のことを書いてあることを思い出しながら,読み進めてください。
そして,問題文の意図を理解することに注力してください。

ご健闘をお祈り申し上げます。


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sukiyaki塾名古屋 クレヨンしんのすけ